目撃！にっぽん「それでも、生きていく〜見過ごされてきた 山合の水俣病」の再放送・動画の見逃し配信

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鹿児島県の集落に暮らす村上文枝さん（89）
40年以上原因不明の病に苦しんできた。

 

水俣病と診断されたのはわずか、7年前。

 

原因のわからない病への不安と差別を受けるのでは、という恐怖と40年以上闘ってきた。

 

子供を守るため、どんなことがあっても病気のことは口に出さないようにしてきた。

 

しかし、病名が分かった今、新たな苦しみが。

 

【6月2日午前】水俣病公式確認から半世紀以上が過ぎた2012年。水俣の海から離れた山間の鹿児島県伊佐市で、新たに“患者”が見つかった。それまで40年以上、しびれや痛み、周囲の偏見にさらされてきた女性。一人、病と格闘を続けてきた人生を見つめます。[総合]
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— NHKドキュメンタリー (@nhk_docudocu) 2019年5月31日

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文枝さんは、指先に力が入らなかったり、温度の違いがわからないなど手指の感覚がほとんどない。

 

22歳の時、この集落に嫁ぎ、3人の子供を授かった。

 

39歳の時、体に異変を感じた。足のしびれのようなものだった。

 

さまざまな検査を受けたが原因がわからず医師には「奇病」と言われた。

 

退院後も、症状に苦しんでできた文枝さん。

 

でもそのことは誰にも言わなかった。

 

子どもたちを一人前に社会に出すまではどんなことがあっても病のことを口にすることはできない。

 

水俣病は昭和43年、公害と認定

 

化学工場から川や海に流された有機水銀に汚染された水が原因だった。

 

しかし20�q離れた文江さんの住む、山の集落は水俣病とは遠いものとおもわれていた。

 

文枝さんも自分が水俣病とは考えてもいなかった。

 

しかし、実際は水俣の魚が山間の町に届けられていた。

 

検診で水俣病と診断されたのは7年前。
長年苦しんできた病気の原因がわかってホッとするとともに、今、取り返しのつかない後悔の念に苦しんでいる

 

それは自身が営む商店で水俣の魚を売っていたのだ。

 

私は水俣病の元をつくった。

 

その罪悪感に苦しめられている。

 

被害者の多くは高齢。生きている間に償ってほしい

 

しかし、水俣の魚を食べた証拠が必要。

 

50年前、60年前の証拠を出せという国。
救済を訴える活動への風当たりも強い。

 

つらい症状を誰にも言うことなく、ゆっくりとした動作しかできない中、3人の子供を育てあげた文枝さん。

 

「困難にめげず前を向いて生きてきたことがささやかな誇り」

 

その言葉は重い。

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