ドラマ「沈まぬ太陽」

 

毎年8月になるたびに1985年8月に起こった日航機の事故のことを思い出します。
今からもう33年前、お盆のさなかに起こった日本航空123便の墜落事故。

 

当時まだ子供でしたが、子供ながらにものすごい事故が起こってしまったということはわかり、その後もあの事故のショックは消えることなく、あまり飛行機に乗らないにも関わらず忘れ得ないほどの出来事として記憶に残り続けています。

 

しかし、事故のことは当時のニュースを見た記憶とその後何度か8月になると放送されてきた事故を検証するドキュメンタリー番組を何度か見たくらいであまり詳しくは知ることもありませんでした。

 

原作は山崎豊子「沈まぬ太陽」

しかし、今年久々に飛行機に乗ることになって、どうしても事故のことが何度も思い出され、あの事故に関する書物をまとめて読みました。
(この30数年の間にさまざまな日航機墜落事故に関する本が出版されていたんですね。)

 

その中の1つが山崎豊子さんの小説「沈まぬ太陽」です。

 

小説でありあくまでも事実に基づいたフィクションでありますが、実際にあった出来事の多くがそこに書かれていました。(ノンフィクションの本に書かれていたことが個人名などは変えてありますが、小説にも出てきます)

 

全5巻ですが、3巻の途中を読んでいたところ、Huluでドラマ「沈まぬ太陽」が配信されたことを知りドラマも並行して見始めてみました。
8月からの配信がスタートしました。

連続ドラマW「沈まぬ太陽」

ドラマ「沈まぬ太陽」はWOWOW開局25周年を記念して2016年に放送された全20話となる壮大なドラマです。

 

小説をかなり忠実に再現していることにおどろきました。小説のドラマ化って時間的な関係もあり、かな理の部分が削られるのが通常ですが、
このドラマは全20話ということもあり、かなりこまかいことろまで丁寧に映像化されています。
小説を読むのはちょっと大変そうという方はドラマでも十分小説の重要な部分は十分に網羅することができます。
それくらい丁寧に作られているドラマです。

 

今回小説を読むまでは事故のことを考える時ほとんど被害者の方のことしか考えていませんでしたが、沈まぬ太陽の主人公は事故を起こした側(小説ドラマでは「国民航空」となっています)の人間です。
事故の裏で、航空会社の社員をはじめさまざまな人がそれぞの立場で動いてきたことがわかります。
特にこのドラマは事故を起こした側の会社の社員が主人公なのでその視点から事故のことを考えることができます。

 

沈まぬ太陽は日航機事故を書いた小説としてしられていますが、事故の話が出てくるのは小説も中盤(第3巻)になってからです。
ドラマでは9話目以降です。それまでは事故で遺族のお世話係をすることになる主人公・恩地(上川隆也)が国民航空に入社し、労働組合委員長となり
労使交渉をしたことで上層部からけむたがられ報復人事として10年もの間、アフリカなどの僻地に転勤させられるその様子が描かれています。

 

 

そして10年、やっと日本にかえってくることになるっても窓きわに追いやられ、そして起こったのが日航機事故。
恩地は事故で無くなった遺族の周りの世話をするお世話係に命じられます。
遺族にとって事故を起こした国民航空の社員は加害者であり、一社員である恩地に責任があるわけではないと
わかっていても大切な家族を亡くしたそのやり場のない怒りや悲しみを恩地にぶつけていきます。

 

この小説なりドラマは事故だけでなくそこにかかわるすべての人間を描いた物語です。
そして恩地の最大の敵となるのがかつて、労働組合で一緒に汗を流した同僚、行天(渡部篤郎)です。
恩地とは袂を分かち、今は国民航空の幹部となって出世街道を突き進む行天。

 

やがて、事故を起こし失墜した会社の再生を任されることになった恩地に立ちはだかったのがかつての同僚行天だったのです。

 

このドラマは日航機事故の裏側に迫るのみならず、組織と人間、不器用に信念を貫いた主人公の生きざまなどを通して、人間の生き方を今一度考えさせてくれる作品となっています。

 

ぜひ一度視聴をおすすめします。

 

2018年8月よりHuluにて配信スタート!2週間のトライアルで視聴できます。
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※この記事は2018年8月6日時点での情報です。配信は終了する場合がありますので、最新の配信状況はHulu公式サイトをご確認ください。

 

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