ｄTV先行配信中！映画「新宿スワン」あらすじ・感想

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ｄTVで独占先行配信されている園子温監督の映画「新宿スワン」（特別編集版）を観ました。（6話に分けて配信されています。）

 

 

「冷たい熱帯魚」「恋の罪」「ヒミズ」など強烈な印象が残る園子温監督の作品ですが、「新宿スワン」はまた雰囲気がガラッと違った映画でした。

 

まずとにかくキャストが豪華！

 

主人公龍彦を演じるのが綾野剛さん

 

龍彦の同級生で今はライバルの秀吉は山田孝之さん

 

タツヒコの上司に伊勢谷友介さん

 

龍彦に出会い王子様と慕う風俗嬢アゲハに沢尻エリカさん

 

新宿歌舞伎町での裏の世界、権力抗争、喧嘩シーンなどが好きな方なら楽しめると思いますよ。

 

私は権力抗争や喧嘩シーンこういう系統の映画はそこまで好きではないのですが、それでも始めはどうかな〜と思ったけどラストに近づくにつれ面白くなってきて楽しめました。

仕事も金もなく行くあてもないまま、歌舞伎町をふらついていた白鳥龍彦は、チンピラにからまれる。
その戦いぶりを見ていた真虎（まこ）は龍彦を気に入ってスカウトの仕事をしないかと誘う。
しかしその仕事はキャバクラ・売春、夜の水商売の勧誘だった。
そのことを知った龍彦は「自分がスカウトした女の子はみんな幸せにする！」と決意する。
歌舞伎町のスカウトの世界では、真虎の属する「バースト」と龍彦に敵対心を持つ秀吉属する「ハーレム」という２大勢力が縄張り争いを繰り広げていた。
そんな中、ハーレムがバーストに吸収されて龍彦と秀吉は一緒に働くことになった。
卑劣なやり方で売り上げを伸ばしていく秀吉。裏では薬物の売買にまで手を出していた。
そして龍彦と秀吉の間には古くからの因縁があった。

原作は読んでないので、この映画を見ただけでの印象になってしまいますが、主人公の白鳥龍彦を演じるのが綾野剛さん。

 

龍彦は金髪天パーでちょっとバカっぽいんだけど、愚直で女の子に優しく、やる時はやる、とても愛すべきキャラとして描かれています。

 

ここで描かれている夜の世界、やはりドロドロしていて女の子は商品として扱われ、暴力だって容赦ない。
そんなすり切れた世界で龍彦の明るさとバカっぽさに人はどこか魅かれていきます。

 

しかも喧嘩だけは強い。（これで喧嘩が弱かったら生き残れないんですよね）

 

バカっぽいけど人情に厚い、歌舞伎町の世界で愚直なまでに正直に生きる龍彦のキャラがあるからか歌舞伎町のドロドロした黒い世界を描いていいるのになぜか映画を見終わった印象は明るい。そこがよかった。

 

売春する女の子をスカウトするという仕事につきながらもある意味ピュアさや正義感を持ち続ける龍彦。そんな姿に売春、ドラッグ、底辺に落ちてしまったおんなアゲハ（沢尻エリカ）も魅かれていきます。

 

王子様とタツヒコを慕うアゲハ。
アゲハとタツヒコが楽しそうに歌舞伎町を手をつないで走り回るシーンはこの映画の中ではもっとも幸せなシーンかもしれません。

 

そして最後の龍彦と秀吉の対決シーンもよかったです。
綾野さんが愛すべきキャラとして際立っている分山田孝之さんは下衆な野郎（笑）を熱演しています。

 

映画ではアニメの４巻くらいまでしか描かれていないそうです。ラストの終わり方もやや「？」という部分もあったので、続編があるという意見が濃厚なようです。

 

今後続編もでたら話題となること間違いなしの「新宿スワン」。

 

現在動画配信サービスdTVでは特別編集版を独占配信中です。

 

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※この記事は2015年9月8日のものです。最新の情報は公式サイトでご確認ください。

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