「ブレイキング・バッド」あらすじ感想 おすすめ海外ドラマ

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ここ数年のアメリカドラマの中でも最高傑作との呼び声も高い「ブレイキング・バッド」。第66回エミー賞では作品賞、主演男優賞、助演男優賞、助演女優賞など6部門を受賞、第71回ゴールデングローブ賞受賞など各界からも高く評価されている。

 

 

ブレイキング・バッドとは「道を踏み外す」「悪でのし上がる」という意味の俗語。余命宣告をきっかけに麻薬製造を始め、悪の道へ突き進み、まさに道を踏み外してしまった５０代の冴えない高校教師が主人公。
最初は家族に財産を残すため始めた麻薬製造だが、その世界で生きるうちに頭角を現し、自身の帝国を築くという欲望へと駆り立てられていく姿を描く。

 

ウォルター・ホワイトは第二子を妊娠中の妻と脳性麻痺の息子と3人暮らし。
高校の化学教師として働き、住宅ローンや脳性麻痺の息子の治療費、生活費などで苦しくはあったがかったが
ごくごく平凡な暮らしを送っていた。

 

しかしある日余命２年の末期がんであることを宣告されてしまう。
自分が死んでしまったらいったい家族はどうなってしまうんだという思いからなんとか金を残さなくてはという思いにかられるウォルター。

 

そんな時、義理の弟で麻薬取締官であるハンクからドラッグは金になるということを聞いたウォルターは捜査に同行させてくれと頼む。自身の教え子が麻薬のディーラーをやっていることを知り、彼を手を組み、ウォルターは麻薬製造に手を出す。

 

科学のすぐれた知識を持つウォルターの製造するドラッグは質が飛び抜けてよかったことでギャングに狙われてしまう。2人のギャングと争いになり、1人を殺してしまいもう1人は地下に監禁。結局は殺してしまいあっと言うに後戻りのできない事態に陥ってしまった。

 

末期がんということをとうとう家族に公表したウォルターだが、家族の熱心な思いとはうらはらに治療はしたくないと言い出す。

 

なんとかしてウォルターを助けようという家族の陰で麻薬製造に精を出すウォルター。
「ハイゼンベルク」と名乗り、最高純度のドラッグを製造し、名を上げる。しかしそんな2人の前に次々とクレイジーな麻薬ディーラーやが現われる。

 

最初の目的は家族に財産を残すためだったウォルターだが、その目的は次第に「自身の帝国を築きたい」という野望へと変わっていく。シーズンが進むにつれ、ウォルターの風貌もどんどん様変わりしていくのも見もの。

ウォルター・ホワイト（ブライアン・クランストン）
かつてはノーベル賞の獲得に貢献するほどの優秀な科学者であったが、現在はメキシコ州のしがない化学教師を務めている。
給料も低く、妻からも尻にしかれ、脳性麻痺の子供の治療費のため、高校教師の他にアルバイトまでしている。
しかし末期がんの宣告を受けたことで人生が一変する。

 

ジェシー・ピンクマン（アーロン・ポール）
ウォルターの高校の教え子で麻薬密造の世界では相棒となる。

 

スカイラー・ホワイト
ウォルターの妻。39歳でウォルターの子供を妊娠中。

 

ウォルターJｒ（RJ・ミッテ）
ウォルターとスカイラーの息子で軽い脳性麻痺を患っている。父親思いの優しい息子。

 

ハンク・シュレイダー（ディーン・ノリス）
ウォルターの義理の弟で麻薬取締局で働いている。ハイゼンベルクを捕まえるべく捜査しているが、それが義理の兄とはまったく気づくことができないでいる。

麻薬精製、盗み、殺し、など善良な化学教師からは想像できない世界に一気に足を踏み入れてしまった主人公。

 

いくら家族を助けるためとは言え麻薬製造ですか？と思っているうちに、ギャングに狙われて、そのギャングを殺してしまったり、死体を薬品に溶かしたりと一気に悪の道へとずぶずぶに入り込んでしまう。

 

シーズン1はまだまだこれからはじまる「悪」への序章にすぎないが、余命宣告されてそれまで善良だった教師が、以外にも悪の素質があるというところがわかる。

 

自分の足の不自由な子供に差別的な発言をする若者のところに行って殴り、けり、罵声を浴びせるウォルター。ある場面では鼻持ちならない男の車を燃やしてしまう。今までの善良な姿から想像できない行動を次々と取り出すところがなんともうまく描かれている。

 

一気に二面性を開花させていくウォルターだが、家族の前、表向きは善良な教師でしかも余命2年の末期の肺がん。行動をあやしむ妻とはどんどん険悪な雰囲気になってしまう。

 

出てくる登場人物も、万引きをし精神状態不安定なスカイラーの妹のマリー、マリーの夫で麻薬取締官のハンク、麻薬密売人のボスのトゥコ、目が離せない濃いキャラが揃っている。パートナーのジェシーも麻薬製造のパートナーとしては頼りなさすぎる危なっかしい男だ。

 

そしてもう1つの見どころがメキシカンチックな映像や音楽などかっこよい演出！撮影はニューメキシコ州アルバカーキ。他のドラマにはない独特な世界観を堪能できる。

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