2006年よりアメリカで放送開始した大人気ドラマの「HEROES/ヒーローズ」。日本人のマシ・オカさんが特殊能力を持つヒーローの一人を演じたことで日本でも話題となった作品です。
世界の各地に住んでいたごくごく普通の人々が自分の特殊能力に目覚め始め、最初はとまどいながらもある1つの使命に向けて結集します。その使命とはニューヨークに1か月後に落ちると予言された核爆発を阻止すること。
時空間を移動能力があるもの、空を飛ぶもの、人の心を読める者、怪我をしない不死身の肉体をもつもの、様々な能力を持つものたちが、導かれるように過酷な運命に立ち向かってきます。
世界中に散らばった見ず知らずの男女が今、特殊能力に気づき始めた。
自分は空を飛べると思い込んだ男ピーター・ぺトレリ、細胞の再生能力をもつチアリーダークレア、時空間を捻じ曲げられる平凡な会社員ヒロ・ナカムラ、人の心が読めるようになった昇進試験に3度も落ちている警察官、もう1人の自分が見える主婦・・・
クレアの養父は表向きは善良な父だが、特殊能力をもつものを陰で調査していた。もちろん娘のクレアもその標的の1人。
一方ニューヨークではヒーローズの出現を預言するかのような絵を描いている画家がいた。
彼が書いた絵をそのままなぞるかのように出来事が進んいく。
そんな予知能力があると思われる彼が描いた絵が1ヶ月後のニューヨークの核爆発。
遺伝学の教授が殺されたことによる謎。父親の意思を継ぎ真実を追い求める息子。
頭部を半分に割るような残忍な殺人事件
さまざまな謎がちりばめられながらストーリーは進行していきます。
最初ストーリーは日本、アメリカ、インドなど遠くはなれた人たちが特殊能力に気づき始めるところが同時進行で描かれています。
そんな彼らが導かれるように少しずつ接点を持ち始めるところなどはとてもワクワクします。
ピーター・ぺトレリ(ミロ・ベンティミリア)
他のヒーローたちの力を吸収することができる。自分には飛ぶ能力があると思い込んでいるが、実は飛べるのはまじめな兄だった。
ヒロ・ナカムラ(マシ・オカ)
東京に住む漫画オタクのプログラマー、時空を捻じ曲げたり、瞬間移動することができる
ネイサン・ぺトレリ(エイドリアン・パスター)
ニューヨークの元下院議員で政治家。大統領にも通じる要人でもあるが、実は空を飛ぶ能力がある
クレア・ベネット(ヘイデン・パネッティア)
高校生のチアリーダー。高いところから落ちても、火の中に入っても怪我も火傷もしない不死身な肉体を持つ
マット・バークマン(グレッグ・グランバーグ)
ロサンゼルスの警官。人の心を読む能力がある
ニキ・サンダース(アリ・ラーター)
モヒンダー・スレシュ(センディル・ラママーシー)
研究者の父が謎の死を遂げ、父の研究を受け継いだため命を狙われている
マイカ・サンダース(ノア・グレイ=ケイビー)
DL・ホーキンス
アイザック・メンデス
予知能力のある画家、1か月後のニューヨーク核爆発を描く
HEROESという名前からヒーローもの、ということは想像できますが、逆にそれで私はちょっと敬遠してしまっていた部分もあったんです。特殊能力をもったスーパーヒーローが大活躍するみたいな明るいイメージ?
でも実際に見始めると、そういう単純な話では全然なくって、かなり緻密に計算されていろんな謎がちりばめられつつ、複雑に絡み合っていくという話で、おもっていたよりも全体的なイメージはシリアス寄りでした。
まず5人のヒーローたちですが、最初は自分の特殊能力にとまどっています。そう、ここに出てくる主人公たちは、その能力をもっているのが当たり前の人物ではなくごくごく普通にくらしている人たちが自分に特殊な能力があることを知り戸惑っている人たちなのです。だから観ていて共感できる部分もあるし、親近感がわきます。
そんな自分の能力にとまどうヒーローズたちの中で異色な雰囲気を発揮しているのがマシオカ演じる日本人ヒロ。
彼だけは自分の能力にとまどうことなく(むしろ大喜び)で時空間を捻じ曲げる才能を最初は楽しんでいます。
彼の「ヤッター!」の言葉はあまりにも有名ですよね。
思っていた以上に重要な役どころで日本人としてもうれしいです。
アメリカでもヒーローズの登場人物の中でも圧倒的な人気があるんだとか。
予想以上にシリアスな雰囲気のドラマなのですが、そんな中マシオカさん演じるヒロがでてくると和みます(笑)そんなところも人気の秘密なんでしょうね。