兄弟のゆれる心情を描いた映画「ゆれる」が面白い!

オダギリジョー、香川照之が兄弟役を演じる映画「ゆれる」を鑑賞しました。

 

 

香川照之の演技はスゴイとスゴイと言われていますが、よく考えると、ドラマ半沢直樹の演技くらいしか実はちゃんと見たことなかったけど、この映画を見て、スゴイと言われる所以がわかりました。主演のオダギリジョーの演技もすごくよくて、物語に入り込んでしまいました。2人のかけあいのような演技が見事でした

 

しかし「あの橋を渡るまでは兄弟でした」というこの映画のキャッチコピーが示すように、ある橋で起きた事件がきっかけで優しい兄とやんちゃな弟とそれを優しい笑顔で受け入れる兄という一見ほほえましいような関係は一気にくずれていきます。

あらすじ

母を亡くし、生まれ育った田舎で父と2人、実家のガソリンスタンドで単調な毎日を活きる兄(香川照之)と東京で写真家として成功し忙しく暮らす弟(オダギリジョー)。

 

母の1周忌の法事で久々に兄弟が顔をあわせる。そこでかいがいしく親戚一人ひとりの席を回ってお酒を注ぎ、あいさつする姿はまさにやさしく面倒見のいい兄の姿そのものだ。

 

その2人の兄弟のおさななじみ千恵子(真木よう子)

 

千恵子は猛に東京に一緒に行こうという誘いを断って今でも後悔しているが、断られた猛のほうはもうすっかり千恵子に未練はなく東京で恋人もいるし千恵子には未練もない様子。

 

千恵子は現在ガソリンスタンドで兄と稔と一緒に働いている。そんな千恵子に稔は恋心を抱いていた。35歳で独身、田舎のチンピらのような客にクレームつけられる毎日をすごしている稔にとって若くてかわいい千恵子に恋をいただくのは自然の流れだったが、自信もない稔はその思いを伝えることさえできない。

 

そんな中久しぶりに法事で帰ってきた弟の猛は、その日に千恵子と飲みに行き、再び関係をもってしまう。

 

2人の関係にうすうす気づいていた稔は帰ってきた猛にそれとなくさぐりを入れる。(うしろ向きで洗濯物をたたみがら、さぐりをいれてくる姿がもの悲しくて怖くてせつない。)

 

稔は法事で帰ってきた猛を誘って3人で渓谷へ遊びにいく。そこで一緒に東京へ行けばよかったと、後悔を口にする千恵子に猛はそっけない態度を取り吊り橋を渡ってどこかへ行ってしまいます。

 

しかしそれを追いかけるように吊り橋を渡ろうとする千恵子。そしてあぶないからやめたほうがいいと止める稔。

 

そこで事件がおきます。稔があぶないからと止めようと千恵子の肩に手を置くとそれを「さわらないでよ!」とものすごく嫌な顔をされ手てを振り払われてしまうのです。

 

いつも一緒に働いているときはとても感じのよかった千恵子。しかしそれはただの雇われの身と言う義務感からということも知らず自分は生理的に嫌われていたのだと初めて気づく稔。

 

その橋の上で千恵子は橋から落下してしまうのです。そこにいたのは稔だけ。落としたのか、それとも落ちたのか。

 

後半はそれを巡って裁判が行われるのですが、そこから2人の関係性がぐらぐらとゆれていきます。

 

兄が千恵子を落としたと確信している弟は嘘をついてでも兄を守ろうと決意しています。しかしその決意は次第に崩れ落ちていくまでになっていきます。

 

あんなにやさしくていい人だった兄の心の下に隠れていたものとは?

 

「ゆれる」感想

香川照之がすごくせつないです。

 

田舎から出ていくこと、仕事で成功すること、お金、容姿も、そして好きな女性までも。自分の欲しいものをすべてもっていってしまう弟。

 

弟や自分の人生に対するやりきれない気持ち。
悶々として「なんで俺だけ・・・」がと言うところは
こちらまでやりきれない気持ちに。

 

ストーリーの面白さもさることながら主演2人の演技が素晴らしかったです!香川照之の演技のすごさはもういうまでもありませんが、オダギリジョーって演技うまいんですね!あまり彼の映画見たことなかったので、イケメン俳優ってくくりでいままで見ていたのですが、演技も素晴らしかったです。

 

この映画では橋がとても大きな重要ポイントになっています。
実際に兄が千恵子を本当に落としたのか、それとも落ちてしまったのか?

 

そして裁判のシーンへ移ります。

 

稔は人殺しで有罪になるかもしれないという極限状態の中、長年貯めてきた心の内を見せ始めるのです。
何十年もの間心の奥につもりつもった感情がこの裁判を機にジワジワジワジワと表面に出現しはじめます。

 

そして最初は兄を守り通すつもりでいた弟も兄が自分をどのように思っていたのかということを知り、気持ちが揺らいでいきます。

 

どんどん揺れ動く2人の関係性。

 

橋がぐらぐらをゆれているように観ている観客も不思議な感覚になっていく映画。

 

とても深い映画。1回見ただけでうまく説明することができません。
今まで知らなかった傑作が日本映画にもたくさんあることを教えてくれました。

 

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